加齢により肌環境が敏感になることがよくあります。この二つの悩み、敏感肌と加齢、改善するにはどちらも意識して一緒にアプローチができることをご存知でしょうか?
肌に優しくアンチエイジングをするためには、敏感肌と加齢の関係を知り、改善策を正しく見つけることが必要です。どちらからひとつだけを意識するスキンケアだと二つの肌トラブルは同時に解決できないだけでなく、肌に負担がかかってしまうこともあるかもしれません。そこでさっそくですが敏感肌と加齢の悩み改善のために今日からできることを詳しくご紹介したいと思います。
加齢と敏感肌は深い関係がある!
40代以降の女性ほとんどが肌の敏感意識を抱えているといわれています。症状は個人差がありますが、20代と比べると肌が乾燥しやすくなったという方はとても多く存在します。40代を過ぎると肌の悩みとして多いのが加齢によるシワやたるみなどの老化症状。それにあわせて敏感肌も同時に実感しているという女性がとても多いことがわかります。
なぜ厄介なトラブルを同時に抱えてしまうのか、肌のメカニズム考えると過剰な乾燥により肌老化が進むことがわかっています。さらに加齢にともない肌の働きが低下して敏感肌になることもありますので、年齢とともに敏感肌になることは想定しておくべきことなのです。
注意したいことは一定の年齢になると肌環境が変わりその状態を正しく把握しないまま間違ったスキンケアを続ける事です。肌は丈夫なほうだから、と油断すると敏感肌も年齢肌も改善されずに悪化してしまいます。そこで知っておきたいのが加齢敏感肌の症状について。次のような気になる症状がある方は加齢による敏感肌に向けて適切なケアを始める必要がありますよ。
加齢敏感肌の主な症状
- 化粧品で肌がかぶれるようになる
- 頬が赤くなる
- カサカサ部分に湿疹ができる
- 肌に髪が触れると刺激を感じる
- 毛穴が開いて目立つ
- 肌の弾力不足
- シワやたるみがある
- 季節の変わり目に肌が不安定になる
- 化粧水をつけてもしっとりしない
乾燥肌は外的と内的な要因がある!
乾燥は肌のあらゆるトラブルを招くため、毎日のスキンケアで保湿が欠かせません。敏感肌と加齢肌を改善するためにはどちらも根本原因になる乾燥を防ぐことが必要なのですが、肌の乾燥は色々な理由がありひとつだけに絞れないことがお手入れが難しいところです。とくに肌の加齢は若い時のような肌の回復力がないため、肌環境を改善するにも時間がかかってしまいます。
そこで的確なスキンケアをするためにも肌の大敵となる乾燥原因について詳しく見ていきたいと思います。肌はつねに外気にさられていますので、あらゆる刺激を外側から受けています。しかしそれだけでなく内部からも乾燥する要因がありますので、敏感肌を招く乾燥の外的要因と内的要因についてみていきましょう。
外的要因
肌が乾燥する外的要因とは紫外線やエアコンの風、刺激の強い化粧品、石鹸などがあります。とくにスキンケア商品は毎日直接肌につけるものなので、ヒリヒリしたり乾燥しやすいものをずっと使用していると肌が敏感になり老化が進んでしまいます。
内的要因
肌が乾燥する内的要因はストレス、体調不良、栄養バランスの乱れ、自律神経が不安定になること、血行不良、加齢によるうるおい成分の減少などが挙げられます。またアトピーなどの体質的な遺伝により肌が敏感な人は、加齢がプラスされることでさらに肌の乾燥が進みやすくなる場合もあります。
敏感肌かアンチエイジングかスキンケアで優先するのはどっち?
敏感肌と加齢肌の改善はどちらを優先して行うべきか迷ってしまう人が多いと思います。敏感肌には肌に優しい低刺激の化粧品がオススメ、でも加齢肌にはアンチエイジングのための化粧品でないとシワやシミなどの老化症状が改善しません。優先順位をつける時に知っておきたいのが、このふたつの悩みに共通することが肌に優しいスキンケアをすることなのです。
加齢にともないコラーゲンやセラミドなどのうるおい成分が不足。これは肌タイプに関係なく起こる老化症状です。そのため年齢とともに肌のバリア機能が弱くなっていますので、刺激の強いアンチエイジング化粧品だとさらに肌に負担がかかるだけでなく老化症状も進んでしまいます。敏感肌かアンチエイジングかどちらを優先するかということよりも、ふたつの悩みを抱えている時はまず肌に優しいケアをすることを優先してください。
年齢ともに肌のかさつきが気になり始めたら加齢による敏感肌になっている可能性があります。症状を抑えるよりも肌の土台から見直すケアが必要になるため、今までのお手入れを見直して敏感肌と加齢肌のふたつに同時にアプローチしていきましょう。
敏感肌と年齢肌がどちらも必要とする成分を補うこと
加齢による敏感肌、改善するのは面倒だと思っている方は多いでしょう。しかし運がよいことにどちらの肌にも共通して不足する成分があります。加齢とともに減少する潤い成分をしっかり補い敏感肌を改善し肌機能を安定させることが、同時に解決するコツです。次の潤い成分は年齢肌に補うとよいものなので、化粧品選びの際にぜひ参考にしてください。
セラミド
人間の皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層で構成されています。表皮の一番上にある角質層はスキンケアでアプローチする層なので、潤いや敏感肌などにとても大切な部分。セラミドは角質層で細胞をレンガ状に積み上げるためのセメントのような働きをしています。角質細胞には天然保湿因子という水分を抱え込む成分があり、この細胞のすきまを埋めるものが細胞間脂質と呼ばれるセラミドです。

ヒアルロン酸
多くの化粧品で使用される美容成分のヒアルロン酸。真皮層の奥にありエラスチンなどと一緒にベッドのスプリングのような働きをしています。ヒアルロンは少量で水分を大量に抱え込む性質があり、不足すると肌のみずみずしさが失われ弾力不足になります。ヒアルロン酸も同様に加齢とともに減少しますので、不足するとシワやたるみなどの老化症状へとつながってしまいます。
刺激の少ないアンチエイジング化粧品を使おう
敏感肌は肌にあう化粧品を選ぶのが大変です。そこにプラスして肌の老化症状があると、どんな化粧品を使っていいのか困ってしまうでしょう。そんな敏感肌の加齢トラブルを改善するなら、低刺激のアンチエイジングコスメがオススメです。
目立つシワやたるみなどの老化症状はつい敏感肌以上に気になり年齢肌を意識したケアをする方多いと思います。しかしアンチエイジング化粧品のなかには刺激の強い美白成分を配合したタイプもありますので、敏感肌でも使えるものを選ぶことが基本です。
近年年齢に関係なくアンチエイジング用の化粧品を使う方が増えていますので、種類や目的も豊富に揃っています。敏感肌と加齢肌を同時にケアするためには、デリケートなアンチエイジングを目指してください。化粧品を選ぶ時は次の大切なポイントを意識して快適にケアができるものを見つけましょう。
保湿成分が配合されているもの
敏感肌の改善、加齢肌の改善どちらも乾燥対策が基本です。コラーゲンやセラミドなどの保湿成分が配合された化粧品を選びましょう。
浸透性が高いか
成分がバランスよく配合されていても浸透性が悪いと角質層内の奥まで到達しません。ナノサイズの美容成分などメーカーのこだわりがあるタイプを選ぶこともオススメです。
トライアルで試して購入
敏感肌用といっても刺激が全くないわけではありません。ましてアンチエイジングとなるとあらゆるアプローチがあるので肌に合わない化粧品も存在します。かならずトライアルでチェックして安心できる化粧品を選んでください。
スキンケアで注意したいこと
加齢とともに敏感になる肌を改善するには、毎日のスキンケアでも注意したいことが色々あります。使うものを見直すだけでなくケアの手順や方法についてもこれから考えてみましょう。ヒリヒリやかさつきが激しくなったと感じたら、次の注意点を意識して今日からスキンケアをはじめてください。
クレンジングの刺激を減らす
とても使いやすいオイルタイプやリキッドタイプのクレンジング剤、しかし刺激になる成分が多く使用されている場合がありますので、肌のバリア機能を低下させる恐れがあります。潤いを守りながらメイク落としするならジェルやクリームタイプにしましょう。
肌は摩擦しないこと
洗顔時のごしごし、化粧水をつける時の過剰なパッティングなどスキンケアではあらゆるステップで肌に摩擦を与えています。敏感肌も加齢肌もバリア機能が弱いので強く肌をこすると角質層が破壊され内部の水分が逃げやすくなります。スキンケアはどのお手入れでもこすらないこと、ハンドプレスで抑えるようにケア。洗顔時も泡をたっぷり使って優しく洗ってください。
日焼け止めを使う
紫外線は肌の乾燥を招くだけでなく、コラーゲンなどの潤い成分を破壊してしまいます。敏感肌、加齢肌の改善を同時に行うためには紫外線対策が重要なのです。出かける時は必ず日焼け止めを使うか、UVカットのファンデーションやBBクリームなどをつけてからお出かけしましょう。
スキンケアは毎日の肌のコンディションに合わせて行うことが大切なので、乾燥がひどい時は無理にメイクをしないなど臨機応変に対応してくださいね。
体の内側からアプローチすることも忘れずに!
肌は外側だけでなく内側からも美肌を意識した生活が必要です。敏感肌と加齢肌はどちらも肌の回復力が少ないため、ターンオーバーを活性化するために次の見直し点を意識してください。
睡眠時間
肌環境を左右するほど大切な睡眠時間。深夜遅くまで起きている人は肌の疲れが回復されないまま次の一日がスタートしてしまいます。寝ている間は成長ホルモンが活発になっているため、肌を強化して細胞の働きを活性化してくれます。睡眠時間だけでなくぐっすり眠る質の高さも意識しましょう。
運動不足を解消しよう
肌の栄養不足になりやすい敏感肌と加齢肌、血行改善するためには運動習慣が必要です。運動不足になると血行が悪くなるだけでなく、目の下のクマ、肌のくすみ、ふきでもの、シワやたるみなども目立ってきます。またしっかり肌に栄養が届かないためさらに肌環境が悪化してしまいますよ。ジョギングやウォーキングなど毎日続けられるエクササイズで体を動かしましょう。
ストレス対策をしよう
ストレスが溜まると自律神経が不安定になりホルモン分泌や皮脂腺の働きにも悪影響があります。ストレスは活性酸素を増やし肌細胞を劣化させますので、加齢による敏感肌が悪化する原因です。またストレス解消に続けてしまう飲酒や喫煙などの習慣も、逆に肌に負担を与えるため、これからは健康的なストレス対策をはじめましょう。アロマセラピーや入浴、趣味を持つなど体の内側から美肌に向けてできることを色々トライしてください。